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【禁聞】中国のネット検閲 アップルも妥協か

2013年10月09日

【新唐人2013年10月9日付ニュース】OpenDoorはiPhoneのサーチエンジン・アプリで、インターネット封鎖を突破できる優れものでもあります。このため中国やイラン、パキスタンなどの国で人気を博しています。しかし最近、中国のアプリストアからはこのアプリをダウンロードできなくなりました。情報によると、中国当局の複数のニュースアプリに対する取り締まりが原因だそうです。一方、アップル社はアプリを削除した理由を、“中国で違法とされる内容が含まれている”としています。

 

OpenDoorはiPhone用の無料のインターネット閲覧アプリで、ファイヤーウォールをくぐり抜け、ネット封鎖を突破する事ができます。

 

このアプリを使うと、中国では“存在しない”と表示される三つのサイト、Facebook、Twitter、Youtubeにアクセスする事ができます。表示速度も速く、多くの中国のユーザーはこのアプリで壁を乗り越え、中国本土では知り得ない外の世界を覗いていました。

 

OpenDoor の開発者によると、このアプリは多くの中国人ユーザーがおり、80万のダウンロードのうち、およそ3割が中国本土からだそうです。

 

しかし、アップル社は最近、中国のアプリストアからOpenDoorを削除しました。理由はアプリに中国の法律に違反する内容が含まれているとのことです。

 

オランダのラジオ局RNW(Radio Netherlands Worldwide)の報道によると、アプリが削除される前は一日平均2000人の中国人がこのアプリをダウンロードしていたそうです。しかし7月11日、中国からのダウンロードが突然ゼロになりました。アプリストアからOpenDoorが削除されてしまったのですが、アプリ開発者には何の知らせもなかったそうです。この事に対し、アップル社は沈黙を守っています。

 

北京の人権活動家 胡佳さん

「アップルがこの件に対し、何もコメントしないのは、中共政府からの圧力を受けているからでしょう。アップルも強いられて、譲歩と妥協をしたのでしょう」

 

全世界情報自由網創設者 張新宇さん

「中共政府がなぜこんな事をやったのか、人に言えない目的があることをさらに証明した事件です。当局がやはり最も心配しているのが携帯に関するものです」

 

OpenDoorの開発者はアップル者に宛てた書簡の中で“我々は、シンプルなブラウザーアプリに何の違法な内容が含まれているのか理解できない。どのサイトにアクセスするかはユーザー自身が選ぶことである。同じ道理だと、全てのアプリに違法な内容が含まれているのではないか”と疑問を投げかけています。

 

実際、アップル社が中国で違法との理由でアプリを削除したのは今回が初めてではありません。新唐人テレビのアプリiNTDも同じ理由で中国のアプリストアから削除されました。

 

北京の人権活動家 胡佳さん

「アップル社がもし、まだ革新を保ち、独立した個性を保ちたいのなら、中国市場向けのネット封鎖突破機能のあるアプリを回復させ、その機能をさらに強化すべきです。そうすることで、アップルはユーザーから尊敬されるはずです。アップル社は考え過ぎだと思います。このような妥協はとても残念です」

 

2006年と2007年、ヤフーが記者・師濤さんの個人情報を中国当局に渡したことで師濤さんが逮捕され、国際社会からの非難を受けました。グーグル社が当初中国の検索エンジンで検閲を行う事を決めたときも、メディアから非難を受けました。

 

 “中国人権” (Human Rights in China)の譚競嫦(たん)主任は、現在ヤフーとグーグルは共同でグローバルネットワーク・イニシャティブ(Global Network Initiative,GNI)を設立し、人権団体や学術専門家とともに世界のネットユーザーの権益を守っているのに対し、アップル社の態度はまだ不透明なままだと述べています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/07/atext979458.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

 

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